こんにちは、作業療法士でありボッチャ指導者のKOJです。
ボッチャはヨーロッパで生まれ障がい者のために考案されたスポーツで、パラリンピックの正式種目です。
ジャックボール(白い目標球)に、赤・青のそれぞれ6球ずつのボールをいかに近づけるかを競います。
老若男女、障がいのあるなしにかかわらず、すべての人が一緒に、そして競い合えるスポーツです。
ボッチャのことこのように説明することが多いんですよね。
でも、このような説明をされてもボッチャについていまいちどんなルールなのかよく分からないですよね?
そこで今回の記事ですが「ボッチャについて」です。
- ボッチャ話題になったから興味もったんだけどどんなスポーツなの?
- ルールがいまいち分からないんだけど、どうやって楽しむスポーツなのかわからないなぁ・・・
- ボッチャについて
それではボッチャについてお話します。
KOJ
- 「KOJのボッチャ教室」のブログ管理者
- 作業療法士
- ボッチャ指導者
- 女の子と男の子の二児の親
ボッチャは障がいを持った人もできるスポーツです。障がいを理解し関わり方が得意な医療従事者がボッチャの活動に関わっていたら最高です。
医療従事者の方はご一読下さい!
ボッチャってどんなスポーツ
白1球と赤と青を各6球ずつ投げあうスポーツです
ジャックボールという白いボールを投げて、各赤と青のカラーボール6球を投げあってジャックボールに近かった方が勝ちというシンプルなスポーツです。
障がいが有る無しも関係なくできるスポーツです
障がい者のために考案されたスポーツであるがゆえに障がい者もできるし健常者もできます。障がい者と健常者が混ざり合ってできるスポーツですので互いのことを理解しあうキッカケになるスポーツです。
年齢も関係なくできるスポーツです
年齢も関係なくできます。ボールを投げるだけなので小さい子供から高齢者まで幅広くできるスポーツです。小さい子供たちの元気が高齢者に伝わるし、高齢者の人生経験など子供たちは学校では学びにくい経験を積むことができるスポーツです。
性別も関係なくできるスポーツです
「男性だから勝つんだよ。女性だから上手くやれるんだよ。男性は入れないゲームだよ。女性はチームに入れないよ。」こんなこと一切ないスポーツです。男性だから女性だからと差別されることがないスポーツです。
楽しめて研究ができるスポーツです
ただ投げて近い方が勝ちってただただ楽しめるスポーツです。さらには投げ方や立ち位置・試合展開などどうしたら勝てるのかを深く考えることが必要なスポーツでもあります。
ボッチャのゲームの流れ
ボッチャのゲームの流れ
- ジャックボールを投げる方を決めます!
- ジャックボールを投げます!
- 先行(ジャックボールを投げた方)が1投目のカラーボールを投げます!
- 次に後攻が1投目のカラーボールを投げます!
- 以降は、ジャックボールからより遠い位置にカラーボールを投げた側が次の投球を行います!
- 赤、青ともに6球ずつ投げた時点で得点を計算します!
- 1エンド終了となります。
ジャックボールを投げる方を決めます!
ジャックボール(白い目標球)を投げる方が先行となります!地域でやるなら、わざわざコイントスなどは不要でジャンケンでいいと思います。
ジャックボールを投げます!
ジャックボールの投げる位置は決まっていません。ですので、すでにジャックボールを投げる時から駆け引きが始まるんですね〜。自分に近いところにするか、相手側か?相手が遠くに投げるの苦手なら遠くへ投げようかな〜などなど…考えすぎて投げれなくなるかも。
⇒【ジャックボールを投げる場所①】近いところ・遠いところのどこがいい!?
先行(ジャックボールを投げた方)が1投目のカラーボールを投げます!
ここでも、どこに投げたらいいか悩みます。ジャックボールにピタッとつけるように投げればいいのか、相手がジャックボールに投げにくいところをめがけて投げるのかなどなど…また、考えすぎて投げれなくなる。
次に後攻が1投目のカラーボールを投げます!
どこに、投げてくるんだろう…あそこには投げて欲しくないなぁ〜。など心の中で思いながら平常心を保つ…ドキドキです。
以降は、ジャックボールからより遠い位置にカラーボールを投げた側が次の投球を行います!
上手くいけば喜び、上手くいかなければ落胆しながら一喜一憂しながらゲームを進めます。
赤、青ともに6球ずつ投げた時点で得点を計算します!
最後の投球で試合が決まるという場面では心臓バクバクで手が震えて来ます。心拍数爆上がり。この場から逃げ出したくなるくらいですよ。
ジャックボールに近い方が勝ち
赤、青と各カラーボール6球全てを投げ終わった時に目標となる白いボールであるジャックボールに少しでも近いカラーボールを投げた方が勝ちです。
⇒ボッチャのルール!得点の見分け方を解説。画像があるから分かりやすい!
1エンド終了となります。
ボッチャの試合は個人戦であれば4エンド行います!4エンドの総得点数で勝負が決まるので勝てる時は大量得点!負ける時は最小失点!エンドにこだわらず試合全体をみてゲームを進めるのも魅力の一つです。
⇒ボッチャのルールを画像で解説。これを見ればボッチャのルールがまる分かり!
ボッチャのコートについて
公式の試合を行うコートは
縦10m横6mのコートで、縦2.5m横1m の6個のスローイングボックスを合わせると12.5m×6mのコートで試合が行われます!
選手は2.5m×1mのスローイングボックス内で投球場所を調整しながら線を踏まないように気をつけ試合をしていきます。
試合は個人戦・ペア戦・チーム戦で、最大3対3で行われます!
⇒ボッチャのコートはバドミントンのコートのサイズとほぼ一緒!コートの7つの名称を覚えてボッチャの知識を深めよう。
地域で行うコートは
会場が体育館でないことが多いと思います。例えば、介護予防教室では公民館や集会所だとか広くない限られたスペースで行われることがあると思います!
そんな時は!?
縦と横の比率を少し意識して縦長のコートを作成出来れば良いのではないかと思います。
例えば、縦5m横4mと言った感じで会場の大きさに合わせて行えば良いと思います。
⇒ボッチャのコートのサイズを変えても楽しめる!?原寸でも小さくてもどんなサイズでもボッチャは面白いよ。
スローイングボックスは縦は大まかで横を2mの2つだけにして赤と青に分けるとチームとしてワイワイしやすくなります。線を少し踏んでも気にしない感じ。
試合は個人戦・ペア戦・チーム戦でおこない、チーム戦の最大人数は無限。例えばボール1人1つの6対6とか、参加者が24人だったとしたら人数を半分にして12対12でやるとか。
時間があるなら、チームを複数にしてトーナメントや総当たり戦を行うとすごく盛り上がります。(みんな勝ちたくて目の色変えるから)
ボッチャの技、7選!
ボッチャには複数の技(投げ方)があります。投げ方を知ることで試合に勝てる確率もあがり、ボッチャを楽しめるようになります。
ボッチャの技を7つ紹介します。
ボッチャの技 7つ
- アプローチ
- ヒット
- プッシュ
- クッション
- バウンド
- ロービング
- ライジング
アプローチ
アプローチとは目標に寄せるように投球する技です。
ヒット
ヒットとは自分が投げたいコースにあるボールや邪魔なボールをどけたい時に投球する技です。
プッシュ
プッシュとはジャックボールに自分のボールがもう少しでくっつくという場面でジャックボールや自分のボールを押してくっつけるように投球する技です
クッション
クッションとはコート上にあるボールに一度ぶつけて軌道を変えるように投球する技です。
バウンド
バウンドとはやや大きな弧を描いて高めに投げコートにあるボールの手前に落ち跳ね上がりボールを飛び越える技です。
ロービング
ロービングとはコートに落とさず直接狙ってボールにぶつける技です。
ライジング
ライジングとは密集したボールに乗り上げるように投球する技です。
⇒【ボッチャの技7選】ボッチャの技を知って局面を打開せよ!技をくしして勝利をその手につかみ取ろう。
ボッチャが上手くなる練習方法
ボッチャはボールを投げて感覚をつかむことが上手くなるために重要です。
そこで課題をクリアしていくことで上達するボッチャレがあります。
楽しみながら上達していくボッチャレに興味があればぜひ見てみて下さい。
ボッチャを地域で行う時におすすめ
ボッチャを地域で行うならそこなで高いものを準備するのは難しいと思います。私も最初そうでした。ボッチャボールにも種類があって失敗すると大変なことになります。
実際に私は失敗しました。
とにかく硬くてコロコロと転がり過ぎてボッチャの面白さが全然あらわれないボールもあります。買って損した・・・
私みたいに失敗しないように私が使ってよかったものを紹介します。
それはステアテックのボールです。本格的に技も出せるのに手が出せる価格帯!
おすすめのボール
参考価格:36,300円
おすすめのコート
参考価格:40,700円
ボッチャの用具について
選手・審判が使用する用具について
ボッチャには選手が使用するもの・審判が使用する用具があります。
⇒ボッチャをする時に使う用具を紹介!レクでも使える用具もピックアップしています。
ボッチャボールについて
ボッチャは、ジャックボール1球と各カラーボール6球で1セットとなります。
- ジャックボール 1球
- カラーボール(赤) 6球
- カラーボール(青) 6球
ボッチャにはランプがある
ボッチャは誰しもが熱くなれるスポーツだと私は感じています!誰しもです!
それは、ランプを使えばどんなに重い障がいがあってもスポーツを楽しむことができるからです。
ボッチャは、重度脳性麻痺者もしくは同程度の四肢重度機能障がい者のために考案されたスポーツなのです。
そのため、障がいがあっても競技ができるようにボッチャにはさまざまな用具がありますが、その中にランプというものがあります!
あかりをともすランプでは無いですよ。
ランプとは、樋(とい)のようにボールを一方向に転がすことのできるもので作成されたスロープのことです。
障がいによりボールを投げることができなくても、ランプを使い、自分の意思を介助者に伝えることができれば参加できるのです。
ランプの長さを調整して高いところから転がすと勢いよく転がり強くボールを投げることができます!左右の微調整でボールの転がる向きが変わったりします!
ボールを投げることが出来てもランプを使って試合するのも、すごく楽しいのです。
ランプがあれば何でもできる!
ボッチャについてのまとめ
ボッチャは、ジャックボールという目標になる白いボール1個と、赤・青それぞれ6個のカラーボールで試合を行うスポーツです。それぞれ赤・青が投げ合いジャックボールに近い方が勝ちます。
このスポーツは、
- 性別を問いません!
- 年齢を問いません!
- 障がいの有無を問いません!
やったことがない人でも、すぐ大まかな流れを理解することができます!(細かいルールの理解は難しいてすが)
そして、勝ち負けが明確です。
でも、最後の一球を投げ終わるまでどうなるかわからないハラハラする展開となりやすいスポーツです。
ボッチャは年齢・性別・障がいも関係なく楽しくできるスポーツです。
一緒にボッチャを楽しもう。
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KOJはボッチャが大好きです。
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