趣味の発見

籐細工という趣味を「障がい者」が始める難易度はどれくらい!?始めるためのポイントをご紹介!

障がいがあってもできる
KOJ

こんにちは、作業療法士でありボッチャ指導者のKOJです。

こんなヒトに読んで欲しい
  • 籐細工を趣味にしてみようと思っている障がいを持った方
  • 障がいを持った方に関わる仕事をされている方
  • 障がいを持った方の身近にいて何か関わりたいと思っている方

今回の趣味の提案は『籐細工』です。

早速ですが、障がい者が籐細工を始めようとした際の難易度です。

※ここで表現する障がい者とは、私が今までに関わってきた主に脳卒中発症を契機に麻痺や感覚障害など身体機能や精神機能に障害を負って日常生活に介護が必要になり趣味も持てず楽しみの無い生活をしてしまっている方を想定しています。

籐細工という趣味を障がい者が始める難易度

★★☆☆☆

籐細工をご存知でしょうか?私が作業療法士を目指して入学し学校での授業で初めて知った作業活動です。作業療法では籐細工を利用して患者様のリハビリを行うこともあります。

辞典などで籐細工を調べると、籐の茎で細工をすること。また、その細工物。とあります。

籐細工は提供する場合に難易度の設定がしやすく完成するとどんなものでも見栄えが良く達成感をもつことのできるものです。

そこで『籐細工』をテーマに障がい者に特化して籐細工を始める・始めさせるポイントを紹介します。趣味獲得に向けていざチャレンジ!

籐細工とは?どんな趣味?

籐細工とは、籐を編んで小物などを作ることです!

数本のタテ芯を交差させ、編み芯を巻きつけて編みはじめます。編み方はいろいろあり工夫ができるのも魅力がありますが、基本的にはタテ芯に編み芯を上、下と編んでいくことでつくることができるものです。

芯は乾いた状態では折れやすいため、編む前に芯を水に5分程度つけておくことで柔らかくなり芯が折れなくなります。これが重要で、芯が柔らかいことで細かく編むこともできるのです。

お皿のように平らなものを作る場合は立ち上げなど行わなくてもよいため作製も簡単になり、カゴのような物を作ろうと思うと立ち上げの工程が入って難しくなるなど難易度を自由に変えることが出来ます。

何より完成品はとても見栄えが良いんです。できたときの達成感は非常に高いです。

完成したものは日常での使用も可能で作っただけで終わらないのも魅力です。

籐細工を始める難易度(5段階評価)

体力

☆☆☆☆☆

体力は少しでも座って作業できれば必要ありません。作業時間は作品によって違ってきます。長い間作業すればもちろん疲れてきますが特に始めるために体力を必要とする活動ではありませんね。

精神力

★★☆☆☆

精神力は少し必要です。集中していないと編む順番を間違えることもあります。編み方を間違っていると完成した際に意外と目立ってしまいます。上・下・上・下と初めは意識してやっていく必要があります。また、編み方など一定の動作を覚える必要がありますね。

活動能力

★★☆☆☆

活動能力は1人でやろうとすると芯を漬けるための水を準備したり芯自体を購入し準備することが必要になります。また、芯は細くつまむ動作や反対の手では押さえたり回したりの作業を必要とします。大きく体を動かす活動ではなく指先を細かく動かす活動なため巧緻動作(細かい指の動き)を必要とする活動能力が必要になりますね。

趣味にかかる費用

★★☆☆☆

趣味にかかる費用は籐を買う費用がかかります。籐手芸用の籐丸芯2.5mm500gにて3000円程度で通販にて購入できます。続けて何個も作っていく場合はその都度費用がかかってきますね。

※大きさにもよりますが最初の2~3個分の費用としました。

対人関係の必要性

★★★☆☆

対人関係の必要性は籐細工自体は一人で出来る趣味ではありますが、作り方を教えてもらう必要があります。本やネットでの情報収集によって他者との交流は無く出来るかもしれませんが、初めて行う場合は人と関わる必要がありますね。

総合評価

★★☆☆☆

籐細工を分析!始めるためのポイント

  • 体力について・・・特に問題になりません。障がい者の場合は導入時期によって変わってきます。症状が徐々に安定し始めた時期から座位姿勢を検討していきましょう。非常に疲れやすい時期であれば安楽に座れるようなリクライニング式の椅子(車椅子)や肘をついて出来るようなテーブルの高さの設定が必要になります。また、徐々に体力がついて本格的に体力向上のための時期には、背もたれの無いような椅子を設定したり立位での作業へ展開していくのも良いと思います。注意点として無理に体力を向上させたいからといって急がないことが大事です。
  • 精神面について・・・編み方を覚える必要があります。記憶に問題がありませんか?注意や集中力に問題があっても上手くできないことがあります。また、物の半分が認識できない半側空間無視の方もいます。何でできないの?どうして間違うの?といった言葉のかけ方はやめましょう。なぜ出来ないのか。なぜ間違うのかを理解してあげることが重要です。間違いやすい部分は自然な感じで教えてあげたり簡単な課題から作製していきましょう。気づかないうちに疲労している場合があります。適度に休憩をしたり、一回の作業時間や作業量の目安を決めて行うことで楽しんで継続できるようになると思います。
  • 活動能力について・・・動作自体は指先のみで行い体全体を使う必要はありませんが細かい作業が必要になります。また、片手で押さえながら片手で籐を編んで作業になります。麻痺の影響で両手での作業が困難な場合は、押さえることを重りを置いて代償し片手でも作業できるように工夫することも必要です。麻痺は軽度でも感覚障害で活動がしにくくなっている場合は、あえて感覚障害の手で持ち常に意識しながら活動を行ってもらう関わりも良いかもしれません。この作業はもくもくと同じ工程を繰り返して作り上げていくことを楽しいと思えるヒトに向いています。
  • 趣味にかかる費用・・・3000円程度かかります。高額というわけではないと思いますが籐細工を始めるためには少しお金が必要になります。籐細工教室などがあれば使用した分の料金で済む場合がありますので最寄りに教室や体験イベントなどあれば参加してみるのも一つだと思います。
  • 対人関係の必要性・・・初めて行う場合は道具の準備や籐細工の進め方などを教えてもらうため人との関わりがどうしても必要になります。一人で始めることもできなくないですが上手くいかずに趣味にならないまま継続できない場合があるかもしれません。障がいを持つと社会参加に消極的となり、ヒトとの関わりに消極的になったり、家からでなくなる場合がありますので籐細工を通して誰かと一緒にやっていくことも障がいを克服していく一歩になると思います。

まとめ

籐細工は、体力はいらないです。障がいを持っても簡単に始められる趣味ではないでしょうか?段階もつけやすいので体力向上に向け取り組みやすいでしょう。

やや精神面で注意・集中力が必要です。また半側空間無視などの高次脳機能障害についての理解もしていく必要があります。初めから難しい課題を行わず一回の活動時間や活動量を調整していくことがポイントになりそうです。

籐細工を始めるには少しお金がかかってしまいます。

多くの人と関わる必要はありませんが、籐細工を教えるヒトとの関わりが初めはどうしても必要になります。楽しんで出来るように教える側は工夫が必要です。麻痺や感覚障害の影響を理解し始めは失敗が少ないものを作るように設定するとよいと思います。簡単に作れるものから始めましょう。

さぁ 趣味に籐細工を取り入れてみよう!

レッツチャレンジ!

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