「おはようございます」が職場を変える | 挨拶がもたらすもの
施設を良くするためには何が必要なのでしょうか。
業務改善、マニュアル整備、人員配置の見直しなど、さまざまな方法があります。もちろん、それらはとても大切なことです。
しかし、介護や看護、リハビリの現場で長く働いてきた今、私は「職場の雰囲気」が何よりも大切なのではないかと感じています。
そして、その雰囲気をつくる最初の一歩が「挨拶」です。
たった一言の「おはようございます」や「お疲れさまです」が、人間関係を良くし、働きやすい職場づくりにつながることがあります。
今回は、私が施設運営を通して感じた「挨拶がもたらすもの」についてお話ししたいと思います。
ある日の出来事

施設会議を開いていた時のことです。
「この施設をもっと良くするためには何をしたらいいのだろう」
そんな話題になりました。
利用者さんにとっても、職員にとっても居心地の良い施設にしたい。そのためには何が必要なのか。
施設長になったばかりの頃の私は、施設を良くするためには業務改善が大切だと思っていました。
当時はこう考えていた

介護や看護、リハビリの現場は毎日忙しく動いています。
だからこそ、
- 業務を効率化する
- 無駄な作業を減らす
- 困っていることを抽出する
- マニュアルを整備する
こういったことが施設を良くする近道だと思っていました。
もちろん、それらは今でも大切です。
働きやすい環境を作るためには、業務の見直しは欠かせません。
しかし、長く現場に関わる中で気づいたことがあります。
どれだけ業務が整っていても、人間関係がギスギスしている職場では働きにくいということです。
逆に多少忙しくても、職員同士の関係が良い職場は不思議と活気があります。
今ならこう考える

今の私は、施設を良くするために最も大切なのは「施設の雰囲気」だと思っています。
雰囲気が良い職場では自然と助け合いが生まれます。
困っている人がいれば声をかける。
忙しい人がいれば手を差し伸べる。
ミスがあった時も責めるのではなく、一緒に解決策を考える。
そんな空気が生まれます。
そして、その雰囲気づくりの第一歩になるのが「挨拶」だと思うのです。
挨拶が持つ力
挨拶はとてもシンプルです。
「おはようございます」
「お疲れさまです」
「ありがとうございます」
たったそれだけの言葉です。
しかし、この一言には大きな力があります。
挨拶を交わすことで相手の存在を認めることができます。
忙しい時ほど人は自分のことで精一杯になります。
そんな時に交わされる一言の挨拶は、
「あなたを見ていますよ」
「一緒に働いていますよ」
というメッセージになります。
また、挨拶をすることで自然と会話のきっかけも生まれます。
小さなコミュニケーションの積み重ねが信頼関係につながっていくのです。
家族との挨拶も大切
施設の中で挨拶が大切なのは職員同士だけではありません。
利用者さんのご家族との挨拶も同じです。
ご家族は大切な家族を施設に預けています。
不安や心配を抱えていることも少なくありません。
そんな時に職員から明るく挨拶をされるだけで安心感につながります。
「この施設は感じが良いな」
そう思ってもらえることがあります。
サービスの質はもちろん大切ですが、人の印象は日々の挨拶から作られているのかもしれません。
現場で頑張る人へ

忙しい日もあります。
余裕がなくなる日もあります。
正直、挨拶どころではないと思う日もあるでしょう。
それでも私は、そんな時こそ挨拶を大切にしたいと思っています。
挨拶は特別な技術ではありません。
資格も経験も必要ありません。
今日から誰でも始めることができます。
そして、その一言が職場の空気を少しずつ変えていきます。
職場を良くする方法はたくさんあります。
でも、その第一歩は意外とシンプルなのかもしれません。
まとめ

施設を良くするためには業務改善も大切です。
しかし、それ以上に大切なのは人と人との関係性なのだと思います。
その関係性を育てる最初の一歩が挨拶です。
「おはようございます」
「お疲れさまです」
「ありがとうございます」
たった一言かもしれません。
けれど、その一言が職場の雰囲気を変え、働きやすさを生み、利用者さんやご家族の安心にもつながっていきます。
今日の挨拶が、明日の良い職場づくりにつながる。
私はそう信じています。




