スポーツ大会やコンテスト、社内イベントなどで「優勝タテ(たて)」が贈られるシーン、ありますよね。
でも、ふと疑問に思いませんか?
「あれ?“たて”って“盾”と“楯”、どっちを使うのが正しいの?」
わたし自身、地域のボッチャ大会の運営をしていて、この表記に迷った経験があります。
今回はそんなモヤっとした疑問にズバリ答えるべく、「盾」と「楯」の違いや正しい使い方を調べてみました!
結論:一般的には「優勝盾」が正解!
まず結論から言うと、
の方です。
つまり、「優勝タテ」と表記する場合は 「優勝盾(ゆうしょうたて)」 が一般的な正しい書き方とされています。
賞状や記念品を扱う業者の公式サイト、スポーツ大会の表彰用語などを調べてみても、使われているのは「盾」がほとんど。
「優勝楯」と書く例もゼロではありませんが、かなり少数派です。
「盾」と「楯」って、そもそも何が違うの?
漢字の意味の違いを調べてみると、以下のようなニュアンスがあるようです。
盾(たて)
現代でよく使われる常用漢字 意味:防具として使う「たて」、または記念の表彰品など 例:「防犯盾」「優勝盾」「警察の盾になる」
楯(たて)
常用外漢字(常用漢字ではない) 意味:もともとは「盾」と同義だが、古風な表現や特別な意味を持たせたいときに使われることもある 例:「楯突く」「楯の会(たてのかい)」※作家・三島由紀夫の団体名
つまり、「盾」は広く一般に使われる標準的な表記で、「楯」はやや特別なニュアンスや文芸的な雰囲気を持つ表現とも言えるでしょう。
表彰用品の専門店はどちらを使っている?
表彰盾やトロフィーなどを販売している有名な業者サイト(例:名入れギフト、記念品工房、楽天ショップなど)では、ほとんどが「優勝盾」「表彰盾」「感謝盾」など 「盾」 表記を採用しています。
検索してみても、
「優勝盾」:約30万件ヒット 「優勝楯」:数万件程度
と、実際の使用頻度にもかなり差があります。
じゃあ「楯」は間違いなの?
いいえ、「楯」が完全に間違いというわけではありません。
特に公式な文書や作品タイトルなどで、あえて「楯」を使っている場合もあります。
たとえば、
防衛省が授与する「防衛記念楯」 柔道界で有名な「講道館楯」 など、公的・歴史的な意味を込めた名称では「楯」も使われています。
つまり、
「楯」を使う場合は 特別な意味や格式、歴史的背景を意識した表記
という印象です。
まとめ:大会やイベントでは「盾」を使おう!
では最後に、今回のポイントをまとめておきます。
項目 | 盾 | 楯 |
---|---|---|
常用漢字か? | ◯ | ×(常用外) |
一般的な表彰用品に使われるか? | ◎ | △(少数) |
特別なニュアンスや歴史的表記 | △ | ◯ |
どちらが無難か? | ◎ | △ |
大会やイベント、学校の行事、スポーツクラブの記念品などでは、迷わず
と表記するのがベスト!
「楯」は、どうしても意味や格式にこだわりたい場合
に検討すればよいでしょう。
おまけ:盾って英語でなんて言うの?
「盾」は英語では主に 「shield(シールド)」 と訳されます。
一方で、表彰用の盾は「plaque(プラーク)」や「award shield」などとも呼ばれます。
実用的な防具:shield 記念品や飾り:plaque や award plaque
英語表記の記念品を作るときにも、ちょっとした知識として役立ちますよ!
最後に:ちょっと気の利いた盾のおすすめ
もし自分で「優勝盾」や「記念盾」を作る機会があれば、Amazonでも簡単に名入れできる商品があります。
たとえばこんな商品↓
「盾」と「楯」、たった一文字の違いでも意味や印象が変わるって、ちょっと面白いですよね。
この記事が、「記念の一枚」の参考になれば嬉しいです!