こんにちは。「おつかれさま日和」です。
今回は、介護や看護の現場でふと耳にする“音”に注目してみたいと思います。
私たちが日々のケアに追われるなかで聞き流してしまうかもしれない音たち。
でも、そんな些細な音が、利用者さんの気持ちや体調の変化、そして私たち自身の心にも大きく関係していることって、意外と多いんです。
介護現場で聞こえる音
1. ナースコールの「ピンポーン」は緊張と責任の音
どんな現場でも、ナースコールの音は緊張感をもたらします。
「次はどこ?」
「急変じゃないよね?」
この音を聞くだけで、自律神経がぐっと働くのを感じますよね。
しかも夜勤中だと、一層心臓にくる音でもあります。
でも、その「ピンポーン」は、私たちを信じてくれている声でもあるんだな、と最近思います。
2. おしゃべりや笑い声が生む、空気のぬくもり
利用者さん同士の何気ない会話や、介助中の冗談。
食堂から聞こえてくる笑い声って、やっぱり良いなと感じます。
「○○さん、昨日もその話してたよ(笑)」
「わたしのほうが声キレイ!」
こんな声が響く現場は、どこか安心できます。
笑い声の絶えない空間には、ケアの余裕とチームのつながりがある気がします。
3. 静けさが教えてくれる違和感
逆に、普段はにぎやかな場所がやけに静かだったりすると、「あれ?」と感じることもありますよね。
たとえば:
- いつもテレビを見ている方が、音を消してじっとしている
- 食事中の会話がなくなっている
- スタッフルームの空気が重い
こんなとき、音の変化はサインになります。
声をかけるきっかけにもなるし、チームで「何かあったのかな?」と共有し合うタイミングにもなります。
4. 器具の音、足音、呼吸音…“聴く力”が問われる場面
介護や看護の現場では、聴診器を使わなくても、
- 呼吸のリズム
- 足音の安定感
- 食器の扱い方の雑さ
など、音で感じ取れる情報はたくさんあります。
作業療法士として、私はよく「その人らしい生活の音」を意識しています。
靴を履く音、歩く音、引き出しを開ける音…。
変化があれば、「何かあったかも」と気づけるんですよね。
5. 自分の心の音にも、耳をすましてみる
現場で一日中働いていると、自分の呼吸が浅くなっていたり、イライラして足音が強くなっていたり…。
忙しい時こそ、自分の「音」に気づくことが、セルフケアの第一歩になるのかもしれません。
今日、自分が発していた音はどんな音だったかな?
ちょっとだけ振り返ってみるのもおすすめです。
まとめ|音は、見えない会話
介護の現場は、たくさんの「音」であふれています。
それは、利用者さんの思いだったり、スタッフのやさしさだったり、時には疲れのサインだったり。
耳をすますことは、気づくこと。
気づくことは、ケアの第一歩。
今日も、いろんな音と一緒に、現場を支えてくださっているあなたへ。
本当にありがとうございます。
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今日も、おつかれさまでした。