ジブリ作品に出てくる名言って、不思議ですよね。
子どもの頃はスルーしていた言葉が、大人になってから急に「ズシン」と胸に刺さる。
それは、いろんな経験をして、少しだけ人生の重みを知ったからかもしれません。
今回は、「大人になって心に刺さったジブリの名言」を5つご紹介します。
「ちょっと疲れたな…」と感じたとき、そっと思い出してほしい言葉ばかりです。
大人になって心に刺さるセリフ
1.「生きろ。」|もののけ姫(アシタカ)
たった一言、されど一言。
アシタカがサンに向けて放ったこの言葉。
戦いと混乱の中で、サンの心を支えようとするその強さに、背筋が伸びるような気がします。
大人になると、何かに疲れて「消えてしまいたい」と思う瞬間があるかもしれません。
そんなとき、この一言は、「命は重い。だからこそ大切に生きよう」と、そっと背中を押してくれます。
2.「やさしさっていうのはね、相手の立場に立って考えるってことよ。」|魔女の宅急便(おソノさん)
ジブリの中でも名脇役といえる、おソノさん。
働き始めたキキに対して、こう言います。
大人になると、「やさしさ」の形を勘違いしがちです。
余計なことをしたり、押しつけになったり。
この言葉は、相手の気持ちに寄り添う“本当のやさしさ”を思い出させてくれます。
3.「泣いていいのよ。悔しかったら、泣いていいのよ。」|思い出のマーニー(頼子)
「泣かない子が偉い」って、いつから思うようになったんでしょうか。
でも、本当はそうじゃない。
感情を押し殺してばかりいると、心はどこかで壊れてしまいます。
がんばっている大人にこそ、この言葉を届けたい。
「大人なんだから我慢しなきゃ」ではなく、
「大人だって泣いていい」。
そう認めてもらえるだけで、ずいぶん楽になります。
4.「生きていればなんとかなる!」|崖の上のポニョ(宗介の母・リサ)
宗介のお母さん、リサはとてもたくましい人。
嵐の中でも前向きで、こんなセリフを言います。
シンプルだけど、強い言葉。
仕事でうまくいかないとき、将来が不安なとき…。
「なんとかなる」って、軽く言われるとイラッとするかもしれませんが、
リサのように全力で走っている人が言うと、妙に説得力がありますよね。
5.「あなた、風の中にいるのね。」|風立ちぬ(菜穂子)
少し詩的なこのセリフ。
病とともに生きながらも、夫の夢を見守る菜穂子の姿に、心が揺さぶられます。
大切な人を想う気持ちや、離れていてもつながっているという感覚。
この一言には、言葉にしきれない“深い愛”が込められているように感じます。
まとめ|ジブリの言葉は、人生にそっと寄り添ってくれる
ジブリ作品の名言には、派手さはないけれど、心の奥にじんわりとしみ込むような力があります。
疲れたとき、迷ったとき、不安なとき。
そんな瞬間にふと思い出して、
少し元気になれる――そんな言葉たちを、これからも大切にしていきたいですね。
生きろ。
――アシタカ『もののけ姫』