ジャックの投球について
まずは、日本ボッチャ協会の競技規則原文を見ていきましょう。
競技規則原文
ジャックの投球
選手は、いずれのボール(ジャック、赤、青)を投球する時も、用具、ボール、およびその他のアイテムを すべて自分のスローイングボックス内に収めなければならない。BC3選手の場合、ROもこれに該当する。
赤ボールを投球するサイドが、常に第1エンドを開始する。
選手は、審判の投球指示が出てからジャックを投球する。BC3選手はジャックの投球前に2ウェイ・スイ ングをしなければならない。
ジャックは、ジャック有効エリア内で停止しなければならない。
日本ボッチャ協会競技規則2021– 2024 v.2.1
競技規則の用語
用語 | 意味 |
---|---|
ボール | 赤色および青色のボール、およびジャック |
スローイングボックス | 選手が投球する 6 つあるボックスの名称。それぞれに番号がある。 |
BC3 | クラス分けにより分けられた複数ある競技区分の一つ。 |
RO | RO(ランプオペレーター) 規則に従って、BC3 選手をアシストする者。IPC より選手として認定されている。 |
サイド | 1 サイドは、個人戦では選手 1 名、ペア戦では選手 2 名、チーム戦では選手 3 名とする。SA、コーチ、CA はサイドの追加メンバーとみなされる。 |
エンド | 2 つのサイドがすべてのボールを投球し終わるまでの試合の中のひと区切り。 |
2ウェイ・スイ ング | 少なくとも左に 20cm、右に 20 ㎝、ランプをはっきり動かすこと。 |
ジャック有効エリア内 | コートを横切る V 状の線を完全に越えたエリア。ジャックはこの V 状の線を完全に越えなければ有効とならない。 |
ジャックの投球について競技規則を解説
スローイングボックスから少しでも人・物が出てはいけない
選手は、ジャックを投げる時も、赤のカラーボールを投げる時も、青のカラーボールを投げる時もスローイングボックスの線に足や車椅子などが触れてはいけません。
ランプを使用する選手であればランプやリリーサーなどの用具、今投げるボール以外のボール、およびその他のアイテムがスローイングボックスの線の内側に収めなければいけません。
BC3選手の場合は、ROもスローイングボックスの線の内側にいなければいけません。
ジャックは赤を投げる方が1エンド目
ボッチャの試合が始まるときの1エンド目は、赤のカラーボールを投げる方がジャックを投げるのがルールです。
2エンド目は青のカラーボールを投げる方がジャックを投げますよ。
審判の指示が出てからジャックを投球すること
選手がジャックを投げるのは審判がパドルで投げる指示を出したら投げます。
これは赤や青のカラーボールを投げる時も一緒です。
BC3選手はちょっと気をつけなければいけないことがあります。それは、ジャックを投げる前に2ウェイ・スイ ングをしなければいけません。2ウェイ・スイ ングとはランプの先を左右に振ることです。
有効エリアにジャックを投球すること
ジャックを投げる場所は、コートを横切る V 状の線を超えるように投げなければいけません。この線を越えたコートのエリアをジャック有効エリアといいます。
ジャックの投球で特におさえておきたいこと
ボッチャは線に触れてもダメ
コートにひかれているラインは太さがありますが、ラインの線の内側に触れた時点でアウトです。
これ、覚えておきましょう!
なので、ラインにミリでも触れていればアウトなわけです。
オンラインはアウト!!
ジャックを投げる時はしっかり審判を見ておこう
ボッチャは審判の指示が絶対です。
審判がパドルで投げるサイドを指示して投球を促します。
選手は自分勝手にジャックを投げ始めることはできません。
審判の指示はしっかりみておきましょう。
まとめ
ジャックの投球についてまとめていきます。
ジャックの投球について
- スローイングボックスから少しでも人・物が出てはいけない
- ジャックは赤を投げる方が1エンド目
- 審判の指示が出てからジャックを投球すること
- 有効エリアにジャックを投球すること
ジャックの投球は決められたボックスからはみ出ずに審判の指示に従ってなげます。