仕事は忙しいし、家に帰れば育児や家事が待っている…。
夏休みが近づいてくると、「どこかに連れて行かなきゃ」「何かしないと」とプレッシャーを感じるお父さんも多いのではないでしょうか。
でも、親子の思い出は“遠出”だけでつくるものではありません。
家でゆっくり過ごす夏休みこそ、子どもと心を通わせる絶好のチャンス。
本記事では、40代パパにこそおすすめしたい「親子で楽しめるジブリ作品5選」と、その見どころを解説します。
ジブリ映画をきっかけに、子どもとの会話が弾み、自分自身もほっとひと息つける…。
そんな“親子ジブリ時間”の魅力を、ぜひ体感してみてください。
第1章|夏休みこそ「親子ジブリ時間」を楽しむ理由
仕事と育児に追われる日常、心のリセットにジブリが効く
40代の働き盛りともなれば、仕事は責任の連続。
家に帰れば子どもの宿題に部活の送り迎え、気づけば自分の時間なんてほとんどない…。
そんな日々を送っていませんか?
そんなときこそ、ジブリ映画が“心の休憩所”になってくれます。
懐かしくも新しい世界観、美しい自然や音楽に包まれる時間は、まるで自分自身をメンテナンスするかのよう。
しかも親子で観れば、ただの「休憩」ではなく「共有のひととき」に変わります。
中学生女子・小学生男子がハマる!ジブリが親子の会話のきっかけに
ジブリ作品には、世代を超えて共感できる魅力があります。
たとえば中学生の娘さんなら『魔女の宅急便』や『千と千尋の神隠し』の主人公に自分を重ねてドキドキし、小学生の息子さんなら『天空の城ラピュタ』や『となりのトトロ』で冒険心をくすぐられるでしょう。
「どこが面白かった?」「好きなキャラは?」と聞くだけで、普段なかなか話せない子どもとの距離がぐっと縮まるはず。
ジブリは、親が説教せずとも“感じて学べる”ストーリーの宝庫です。
家族で映画を観ることのメリット(共通体験・感性の共有)
家族で同じ映画を観ることには、意外と大きな意味があります。
それは「同じものを見て、同じように笑ったり泣いたりした記憶」は、子どもにとって忘れられない“心の財産”になるからです。
「このシーン、パパ泣いてたよね〜」なんて言われるのもまた、かけがえのない思い出。
感性を共有することで、親子関係はより柔らかく、あたたかなものになっていきます。
忙しい毎日でも、2時間だけ時間をつくって一緒にジブリを観る。それだけで、夏休みがちょっと特別なものに変わるかもしれません。
第2章|夏にぴったり!親子で観たいジブリ作品5選と見どころ
夏休みに家族でゆっくり過ごすなら、親子一緒に楽しめるジブリ作品がおすすめです。
ここでは、小学生男子・中学生女子・40代のお父さんそれぞれが楽しめて、親子で感想を語り合いたくなる5本を厳選しました。
1. となりのトトロ|小学生男子に刺さるワクワクと安心感
小さな子どもに大人気の『となりのトトロ』は、小学生男子にとって「知らない世界への扉」を開くような作品です。
見どころは、トトロやネコバスといった不思議な存在と出会うワクワク感。そして、姉妹の冒険と家族の温かさに、子どもは自然と引き込まれます。
親目線では、「田舎の暮らし」「病気の母を支える家族」など、心に沁みる描写が多く、昔を思い出すきっかけにもなります。
日常の中にある“非日常”が、親子の感性をゆるやかに重ねてくれる一本です。
2. 天空の城ラピュタ|冒険心をくすぐる王道アクション
「バルス!」でおなじみの『天空の城ラピュタ』は、男の子にとって冒険のすべてが詰まったような名作。
少年パズーと少女シータの空を舞台にした大冒険は、まさに夏にぴったりのワクワク感。
お父さんにとっても、機械や飛行石、空中戦といったメカ要素やアクションがたまりません。
家族で観たあとに、「もし自分がラピュタを見つけたら?」なんて会話が自然に生まれるのも魅力です。
3. 千と千尋の神隠し|思春期の娘と語りたい「自立」の物語
中学生の娘さんがいる家庭には、ぜひ一緒に観てほしい『千と千尋の神隠し』。
最初は臆病だった千尋が、不思議な世界で少しずつ成長していく姿は、思春期に差しかかる子ども自身と重なる部分もあるはず。
「自分の名前を取り戻す」「働くことの意味」など、大人でも考えさせられるテーマが散りばめられていて、親子で感じたことを語り合う絶好の素材になります。
特に娘さんとは、「千尋ってすごいよね」「私だったらどうするかな?」なんて会話が自然に生まれるでしょう。
4. 魔女の宅急便|自己肯定感に悩む中学生に届けたいメッセージ
思春期にありがちな「自信が持てない」「自分は何ができるの?」という気持ちに寄り添ってくれるのが、『魔女の宅急便』。
13歳で家を出たキキが、自分らしさを模索しながら成長していく物語は、まさに中学生女子の心に響く内容です。
仕事でミスをしたり、うまくいかない日が続いたり…そんな姿に「私だけじゃないんだ」と共感する子も多いはず。
お父さんとしては、キキを見守る大人たちの温かさに自分を重ね、子どもの成長をそっと支える立場として心打たれることでしょう。
5. 紅の豚|お父さんの心に刺さる“カッコよさ”と哀愁
最後は、子どもと一緒に観ながらも、お父さんの心に深く刺さるのがこの『紅の豚』。
空を飛ぶ凄腕の賞金稼ぎ・ポルコ(元は人間)が、豚の姿で生きるという独特の設定ながら、セリフや生き様に漂う“渋さ”は唯一無二。
ポルコの「飛ばねぇ豚はただの豚だ」という名セリフには、人生に疲れた中年男性の“気持ちの再起動スイッチ”が隠れているかもしれません。
一方、子どもたちにとっては、空の戦い、飛行艇、紅一点のフィオのかっこよさなど、新鮮な視点で楽しめる要素が満載。
世代によって見え方が変わるのが、この作品の面白さです。
以上の5本は、親子で観るからこそ、より深く味わえる名作ばかり。
観終わったあとにそれぞれの感想を語り合うことで、ジブリ作品はただの映画以上の「親子の記憶」に変わっていきます。
次章では、こうしたジブリ映画を“ただ観るだけ”に終わらせない、親子の会話のコツをご紹介します。
第3章|ジブリ映画を“ただ観る”から“親子で語る”時間に変えるコツ
ジブリ作品は、ただ映像を楽しむだけでなく、「親子のコミュニケーションを深めるツール」として使うと、夏休みの思い出がさらに特別なものになります。
ここでは、そのための3つのコツをご紹介します。
映画を観た後に「どこが面白かった?」と聞いてみる
映画を観終わったら、ぜひ子どもに「どこが一番面白かった?」と聞いてみましょう。
ジブリ作品は、子どもによって印象に残るシーンが違います。
『トトロ』ならネコバスの登場、『ラピュタ』なら空中戦、『千と千尋』ならカオナシのシーンなど、思わぬ答えが返ってくるかもしれません。
大切なのは、「感想を評価しないこと」。
「そっか、そこが面白かったんだ!」と受け止めるだけで、子どもはもっと話したくなります。
好きなキャラクターやシーンを一緒に語る
ジブリには魅力的なキャラクターがたくさん登場します。
「誰が一番好き?」「なんでそのキャラがいいと思ったの?」と聞くだけで、会話は自然と広がります。
親としても、自分の好きなキャラを伝えることで、「パパってそんな人が好きなんだ!」と、子どもに新しい一面を知ってもらうきっかけになります。
日常に“映画の世界”を持ち込む
映画を観たあとは、その作品の世界を少し日常に取り入れてみましょう。
たとえば『魔女の宅急便』を観たあとなら、一緒にパン屋さんへ行って「ジジがいたらどうする?」と話してみるのも楽しいもの。
『ラピュタ』なら、「もし飛行石があったら何に使う?」という会話も盛り上がります。
ちょっとした遊び心が、映画をただの「鑑賞」から「体験」へと変えてくれます。
まとめ|この夏は「親子ジブリ時間」で心もつながる
夏休みは、家族の絆を深める大切な時間。でも、遠出やレジャーばかりが“思い出づくり”ではありません。
家でゆっくり、ジブリ映画を観ながら過ごすひとときは、親子にとって特別な時間になります。
今回ご紹介した5作品は、小学生男子のワクワク、中学生女子の共感、そしてお父さんの心にも響く名作ばかり。
観終わった後は、ぜひ「どこが面白かった?」と聞いて、感想を共有してみてください。
ただの映画鑑賞が、家族の会話と笑顔に変わる瞬間です。
この夏は、ジブリ作品を通じて親子で感性を共有し、心をリセットしませんか?
きっと何度も観たくなる、お気に入りの一本に出会えるはずです。
**「ジブリ DVDコレクション」**でお気に入りを揃えて、家族のジブリ時間をもっと充実させましょう!